阪神・佐藤輝は叱責翌日に好打撃!図太さの裏に恩師の教育

公開日: 更新日:

■「いいものはいい、ダメなものはダメ」

 しかし、佐藤は自分自身のミスや、首脳陣からの厳しい言葉にヘコたれるどころか、むしろ結果を残す。そんなずぶといメンタルの背景には、佐藤の恩師である近大の田中秀昌監督の教えがあるのかもしれない。

 田中監督は「いいものはいい、ダメなものはダメと、4年間ずっと言い続けてきた。本人はうっとうしいな、と思ったこともあったでしょうけど(苦笑い)」と言う。

 プロ入り直前には「マイペースな性格なので、もっと欲をもってガツガツとしたところを出してほしいと思ったことがある」と話していた同監督は、内野守備の練習で気持ちが入っていなかった佐藤に、「もっとボールに飛び込め、そんなプレーをしていたら、プロでは淘汰されるぞ」と叱咤。練習に遅刻した際にも、厳しく注意した。

 佐藤は高校までいわゆる野球学校で揉まれたわけではなかった。大学時代の4年間で、野球選手としてのあるべき姿を学んだだけでなく、厳しく叱責されることへの免疫も身につけたのだろう。自分自身としっかりと向き合うことで、気持ちの切り替えにもつながっているのかもしれない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」