山本和範さん“不屈の男”は北九州市で「館長」として貢献中
そもそも館長に就任したきっかけは?
「当時の市長にお願いされたんです。『子どもの施設を新しく造って黒崎地区の町おこしをするから、手伝って欲しい』って。その時、目標は年間来場者30万人と言われました」
山本さんの故郷は北九州市小倉。プロ野球現役時代に、児童養護施設の子どもたちを球場に招待したり、阪神・淡路大震災の際には多額の義援金を贈るなど、積極的に社会貢献してきたことが高く評価された。
名物は夏休み中のイベントだ。2年前は、マジックショー、シャボン玉ショー、工作教室などが連日開催された。
「その前には、北九州市出身のレジェンドスポーツ選手、例えばマラソンのメキシコ五輪銀メダリスト・君原健二さん、女子バレーボール日本代表でエースアタッカーだった横山樹理さんをお招きしたり、女子バドミントン・ロンドン五輪代表の潮田玲子さんのユニホームを展示したこともあります」
その甲斐あって3年前には当初目標の2.7倍、年間81万4000人超がやって来る市内屈指の施設に成長した。