ウルフ・アロンは柔道GSも欠場…メディア露出で知名度上げた“柔道伝道師”の意外な一面
柔道グランドスラム(7月8~10日=ハンガリー)は日本代表13人中8人が優勝し、幕を閉じた。しかし、そこに東京五輪男子100キロ級金メダリストのウルフ・アロン(26)の名前はなかった。ケガも重なり、東京五輪以降は実戦に出場しておらず、日本男子の鈴木桂治監督によると今秋の世界選手権の代表入りすら絶望的という。
ウルフといえば東京五輪後は「柔道の普及をしたい」という理由から、積極的にテレビ番組に出演、瞬間接着剤やビール、自動車のCMなどにも起用されている。本業の実績と相まって、現役の柔道選手の中で知名度はトップクラスと言っても過言ではない。
一方で、このところ本業の柔道で名前が挙がらないだけに、ネット上では「テレビの方が楽に稼げるから、柔道を捨てたのでは」というような辛辣な声があるのも確かだ。
■現地の柔道場に出向いて子供の指導
「ウルフが柔道を普及させたいというのは本心ですよ」とは、とある柔道関係者。
「テレビ番組の撮影で地方ロケに行くと、必ずと言っていいほど現地の柔道場に出向いて子供の指導をしているのは柔道界では知られた話。ネットの地図には載っていない道場もあるから、通行人に『このあたりに道場は~』と尋ねることも珍しくないそうです」