米球界を悩ませるイスラエルとハマスの軍事衝突 暴力や憎悪を否定する声明を出した裏側
今年10月7日に起きた、武装組織ハマスによるイスラエルへの奇襲は、侵攻の開始から20日以上を経た現在も解決の兆しが見えない。
自国に対する攻撃に徹底して報復することで、相手によるさらなる侵攻を抑止する効果があると信じるのがイスラエルである。
しかも、ハマスによる侵攻を受けて動員した予備役も、普段はそれぞれの仕事があるなかでの招集となる。そのため、長期にわたる動員はイスラエル社会の日常生活の混乱をさらに加速させることになりかねない。
こうした状況から、現在は予告しながらも決行を見送っているイスラエルによるハマスへの地上侵攻も、遠からず実施されることだろう。
このような情勢は、米国のスポーツ界とも無縁ではない。
例えばメジャーリーグ・サッカー(MLS)は、イスラエルとハマスの武力衝突を受け、観客が競技場内で中東情勢に関する何らかの主張を記した旗やティフォ、バナーなどを掲示することを禁止する暫定措置をとっている。