意外な因果関係 “匂い”が分からなくなったら「認知症」を疑え

公開日: 更新日:

 いまや老後の最大リスクとして注目を集めている認知症。薬をはじめさまざまな治療法が整いつつあるが、問題は早期発見ができないこと。ところが、意外や意外、「匂い」がそのカギになるという。

 都内に住むAさん(66)は最近、匂いが区別できなくなっていることを妻から指摘された。

「“いい香りがするでしょう”と桃やオレンジを差し出されても違いが分からない。“トイレが臭い”と言われても、自分では臭いとは感じない。それで耳鼻科で診てもらうことにしました」(Aさん)

 アレコレ検査してみたが原因不明。蓄膿症や鼻炎など鼻に異常は見当たらない。念のため、医師から神経内科の受診を勧められたという。

「最初は、いったい何の病気だろうとびっくりしました。後で認知症などの脳の病気でも嗅覚障害が起こる場合があるというから二度びっくりです。想像すらしていませんでした」(Aさん)

 嗅覚障害と脳の神経変性疾患(脳や脊髄の神経細胞の一部が失われる病気)との関係を研究している順天堂大学医学部耳鼻咽喉科の池田勝久教授が言う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「餅」で尿意ストップ! 映画の途中にトイレで席を立ちたくないなら

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  4. 4

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  2. 7

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  3. 8

    広島新井監督がブチギレた阪神藤川監督の“無思慮”…視線合わせて握手も遺恨は消えず

  4. 9

    自民にまた「政治とカネ」問題!太田房江氏に選挙買収疑惑、参院選公認めぐり大阪でグチャグチャ泥仕合

  5. 10

    イケイケ国民民主党に陰り? 埼玉・和光市議補選は玉木代表が応援も公認候補まさかの敗北