排便障害も…流行の「炭水化物抜き」は腸に悪いと医師警鐘
S・F値は一つの食材に含まれる総食物繊維に対する水溶性食物繊維量の割合。数値が高いほど「水溶性」が多いので、便秘など腸の不調を感じる人は、S・F値が高い食材を選ぶといい。
F・I値が低く、S・F値が高い食材は、主食では、そば、パスタ、ライ麦パン、野菜では、ブロッコリー、トマト、さやいんげん、オクラ、大根、キャベツ、春菊など。イモ類は、サトイモ、サツマイモ、果実は、アボカド、キウイフルーツ、リンゴ。肉は食物繊維がほとんど含まれていないので、F・I値とS・F値はない。
野菜は全般的にカロリーを気にしなくていいが、主食では精白米、フランスパン、中華めん、クロワッサンはカロリーが高いのでF・I値も高くなり、要注意だ。
「ダイエット目的で炭水化物抜きをするなら、むしろ食物繊維が多くカロリーが少ない物を上手に取った方が、健康的に体重を落とせます。糖尿病対策が目的であっても、やみくもに炭水化物を減らすと、体重は落ちても健康のためには決していいことはありません」
覚えておこう。