著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

人生が大きく変化したつらい経験で脳の老化が加速する?

公開日: 更新日:

 対人関係や家族との死別、金銭的なトラブルなど、人生におけるつらい経験は、健康状態に何らかの影響を与えるようです。寝つきが悪くなったり、食欲が低下したりと、単なるストレスでは済まされないことも多いはずです。

「人生におけるつらい経験と脳年齢の関連」を検討した研究論文が、老化と神経細胞学の専門誌の電子版に2018年3月8日付で掲載されました。

 この研究では、359人の男性(平均62歳)が対象となり、「離婚」「配偶者の死亡」「子供の死亡」「親友の死亡」「収入の大幅な減額」「突然の解雇」「深刻な病気の発症」など人生が大きく変化したようなつらい経験と、認知機能や社会・経済的状況などが調査されています。

 被験者はまた、MRI検査(脳の状態を知るための検査)を受け、得られた脳の画像は特殊な解析ソフトにより分析されました。脳年齢はコンピューターソフトによって計算され、つらい経験との関連性が検討されています。なお、脳の老化に影響を与えうるアルコールの摂取状況や、心臓病のリスク、社会・経済的状況、人種などを考慮し、統計的に補正を行って解析しています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    悠仁さま「学校選抜型推薦」合格発表は早ければ12月に…本命は東大か筑波大か、それとも?

  2. 7

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 8

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議