肺移植手術は末期呼吸不全から生還可能な唯一の治療法

公開日: 更新日:

 しかし、脳死ドナーの臓器提供の連絡は、予想もできず突然やってくる。移植のチームワークのレベルを常に一定に保っておかなくてはいけない。そのため同院が全国の施設に先駆けて始めたのが、「クリニカルアナトミーラボ」というシステムによる肺移植トレーニングだ。簡単にいえば、篤志献体組織から提供された“ご遺体”を使った移植手術のシミュレーション。最低年2回は行っているという。

 もうひとつ注目されているのは、マウスを用いた肺移植や肺再生の基礎研究を行っていること。現在、慢性拒絶反応に対する決定的な治療法が見つかっていない。それは人の臨床に応用可能な動物の実験モデルがなかったからだ。その最先端の研究を並行して取り組んでいる。

▽1987年九州大学医学部卒後、同大大学院修了。米国ハーバード大学留学、国立病院九州がんセンターなどを経て、2007年から現職。16年4月から副院長兼務。〈所属学会〉日本肺癌学会、日本呼吸器外科学会、日本移植学会など。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる