「日本うんこ学会会長」石井洋介さん 潰瘍性大腸炎を語る

公開日: 更新日:

 再び入院となったのは高校を卒業した年の夏でした。腹痛、発熱、下血が続き、強めの治療をしても良くならないまま1カ月が経ちました。そして入院中に大量下血して、トータル約6リットルの大量輸血をしたそうです。血液を総入れ替えしたぐらいの量です。「緊急手術」と聞かされた時は、「今日死ぬのかも」と初めて死を意識しました。

 友達もなく、夢もなく、難病を抱えて自暴自棄になっていたボクですが、いざ本当に死にかけてみたらやっぱり死にたくありませんでした。

「もう一度、元気になって少しでも世の中の役に立つような生き方をしてから死にたい」と、初めて生きる理由を考えたのです。

 そして19歳で人工肛門になりました。もう食事制限もないし、抱えていた不調もなくなり、「やるしかない!」と人生に前向きになったのですが、何かやろうとすると二の足を踏んでしまう。「街に出よう」「でも人工肛門だしな」、「彼女をつくろう」「でも人工肛門だしな」という具合に、人工肛門を理由に動きだせない自分がいたのです。


■人工肛門閉鎖手術で抱えていた不安が消えた

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」