著者のコラム一覧
名郷直樹「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長

「武蔵国分寺公園クリニック」名誉院長、自治医大卒。東大薬学部非常勤講師、臨床研究適正評価教育機構理事。著書に「健康第一は間違っている」(筑摩選書)、「いずれくる死にそなえない」(生活の医療社)ほか多数。

加齢で炭水化物が増加 栄養素の摂取割合は年齢ごとで異なる

公開日: 更新日:

 今回からは、栄養素の話題です。栄養素とは、炭水化物とかタンパク質とか脂肪とかいうものです。

 炭水化物とは、ご飯、パン、うどん、お菓子のようなものです。いずれも体内では糖分となり、生きるためのエネルギーのもとになります。人間はこの糖分を酸素で燃やして生きているのです。タンパク質はカラダをつくる成分となる栄養素です。細胞や細胞が集まってできる臓器はタンパク質でつくられています。またエネルギーとして使うこともできます。脂肪は炭水化物同様エネルギーのもとになりますが、もとになるだけではなくエネルギー源の蓄えとして重要な栄養素です。

 その3つの栄養素がエネルギーに換算してどんな割合で取られているか、国民健康・栄養調査で詳細に調査されています。2017年度の調査では、大ざっぱに言うと60%が炭水化物、25%が脂肪、15%がタンパク質という結果です。男女で大きな差はありませんが、年齢によって多少違いが見られます。高齢になるほど炭水化物の割合が増加し、脂肪の摂取割合が減少します。タンパク質の割合はほぼ一定です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」