まさに地獄の痛み…鈴木麻由さん語る群発頭痛との壮絶闘病

公開日: 更新日:

 最初の発作から3カ月たってからは症状も少し安定し、1日に5分程度のテレビ観賞、夕方に右目に眼帯をしながら近所を散歩できるようになりました。動悸を感じながらも電車に乗ることに慣れていき、少しずつ少しずつ単発の仕事を再開していきました。

 復帰して最初のころは、無意識に右目から涙が出ている状態で歌っていることもありました。仕事が終わると多めに薬を服用し、ゆっくり休んで、ストレスをため込まない努力をしました。

 飛行機や新幹線での移動も多いのですが、気圧が変化すると顔面の右半分が痛み、右目だけが自動的に引きつってしまうので、仕事の際には痛み止めも多めに服用しています。当初は激痛を覚えたスポットライトや音にもだんだんと慣れていき、5年たったいまでは薬さえきちんと飲んでいれば、仕事はできるようになりました。いまは、仕事ができることの感謝しかありません。

 生死には関わらないものの、こんなに苦痛を伴う病気があることの認識と理解の輪を広げていただければと思います。


(聞き手=池野佐知子)

▽すずき・まゆ 1986年東京都生まれ。歯科助手の仕事のかたわら、定期的にストリートライブを開催。2012年9月放送の「爆笑そっくりものまね紅白歌合戦スペシャル」への出演をきっかけにものまねタレントに転身。レパートリーは80人以上で、注目の女性ものまねタレントのひとり。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末