清水俊彦
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清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

腹筋運動中に頭痛…脳の検査で意外な重大病が発見された

公開日: 更新日:

 先日、私のクリニックに取材に来た女性から、こんな質問がありました。

「筋トレ中に頭痛に襲われることが度々あります。トレーニングを続けていても大丈夫でしょうか」

 この方は、下半身メインのトレーニングだと頭痛は起きないそうです。が、肩や首にギュッと力が入る動きになると、かなりの割合で頭痛が起きる。ただし、痛みがあるのは数十秒程度で、しばらくすると収まるのだと言います。私は「脳のMRI検査で異常もなく、血圧も正常であるならば、緊張型頭痛の可能性が高いですね」とお伝えしました。

 緊張型頭痛は、頭や首、肩から背中の筋肉が同じ姿勢を続けることなどで緊張状態となり、血管が収縮して血流が悪くなり起こる頭痛。血流が悪くなると、筋肉の中に乳酸やピルビン酸などの老廃物がたまる。それが痛みとなって現れるんですね。冒頭の女性のお仕事は終日デスクワーク。常に首や肩が凝っていると話されていました。

 同じ姿勢が長く続く人、コリを感じやすい人にはよくある症状だと話すと、原因がわかったからか安心されていました。が、私はこの女性が50代であるということを踏まえて、「あまりハードな筋トレは控えるように」とお伝えしました。

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