若年性認知症でも仕事を続けたい…どこに相談すればいい?

公開日: 更新日:

ジョブコーチ(職場適応援助者)への相談もお勧め

 若年性認知症と診断された場合、まずは自分ができていることと、周囲のサポートが必要なことを自身で整理する必要があります。ただ、診断直後は本人だけでなく、家族も病気や将来に対する不安や焦りが強く、家族だけでは冷静な状況判断が難しいものです。若年性認知症に関する医療や福祉、就労などの悩みや困り事の相談に対して解決に向けた支援を行う「若年性認知症支援コーディネーター」に間に入ってもらい、病気の受け止めや、仕事における可能、不可能を一緒に整理してもらってください。

 さらに、障害のある人と企業の両者に対して、就労サポートを行う「ジョブコーチ(職場適応援助者)」支援を利用して、今の部署で働き続けられるのか、それとも部署転換して就労の継続ができるかどうか代わりに相談を依頼するのもお勧めです。

 以前、当法人で就労に関する相談を受けた方の中にも、若年性認知症支援コーディネーターやジョブコーチを利用して、営業職から総務のサポートや、工場の製造ラインから事務職など部署転換によって仕事を継続されている方が多くいます。

 どちらも相談は無料です。まずは近隣の認知症疾患医療センターで若年性認知症支援コーディネーターを紹介してもらうといいでしょう。

▽川内潤(かわうち・じゅん)上智大学文学部社会福祉学科卒業。老人ホーム紹介事業、外資系コンサル会社、在宅・施設介護職員を経て、2008年に市民団体「となりのかいご」設立。14年に「となりのかいご」をNPO法人化、代表理事に就任。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

  2. 2

    宮田笙子の喫煙を以前から把握か?体操協会に向けられる疑惑の目…“過去にも厳重注意”の証言

  3. 3

    夏の京都に異変! 訪日客でオーバーツーリズムのはずが…高級ホテルが低調なワケ

  4. 4

    (34)「一生に一度、1億円稼ぐには?」と渥美清さんに聞いたら「バカだね」と説教された会員限定記事

  5. 5

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  1. 6

    中森明菜は金銭的にもひと息…ファンクラブ限定イベントは3日間で5000万円の実入り

  2. 7

    山田涼介は尻に火が付いたか…目黒蓮にブッちぎられ《賞味期限切れ》のレッテルも?

  3. 8

    石丸伸二さんについて、あたしの頭の整理がついたので、述べさせてもらう。

  4. 9

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  5. 10

    なぜ巨人は後半開幕戦に「0勝6敗」の赤星優志を指名した? 阿部監督の「思惑」とは