ミツカン創業家の泥沼お家騒動…「不買運動もあるが、影響は?」本社広報部を直撃した
「“種馬”呼ばわりされて、生まれて間もない可愛い息子と引き離された。息子とは4年間会えていないし、正確な居場所さえ知らされていません」
食品大手ミツカンとその創業家による「父子引き離し疑惑」が注目を集めている。悲痛な声の主は中埜(なかの)大輔氏(43)。創業家の故・中埜和英ミツカン元代表取締役会長兼CEOの元娘婿だ。同氏は次のように主張している。
大輔氏は2013年、和英氏の次女である聖子氏と見合い結婚。その際、金融マンとしてのキャリアを棄ててミツカンに入社すること、婿入りすること、聖子氏が亡くなっても財産を相続しないことの3点に同意し、その見返りとして近い将来はミツカンの役員として十分な報酬を受けることが約束されていた。
ところが、14年に聖子氏との間に第一子の長男を授かると、和英氏とその妻で同社副会長の美和氏の態度は一変。長男誕生から4日後、2人はミツカンの常務を引き連れて大輔氏のロンドンの自宅に押しかけると、養子縁組を突きつけ、強引に署名を迫った。大輔氏は跡継ぎに男児を据えたいという創業家の意図を汲み、泣く泣くサイン。しかし、その際のやり取りから和英氏の逆鱗に触れ、ほどなくして妻との離婚と、日本の物流センターへの配転命令が下された(後に解雇)。