保阪正康
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保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

石橋湛山は日本人の恐怖と極端さをも深慮していた

公開日: 更新日:
自民党演説会で演説する石橋湛山首相=1957=昭和32=年1月8日(C)共同通信社

 言論人・石橋湛山の論稿の中から大正デモクラシー時代に関わる2つの論を紹介した。国会の常時開会と小日本主義でいいではないかとの論であった。さて政治家に転じた後の石橋は、自らの言論をいかにして政策に変えていくか、を確かめていこうと思う。昭和30年代初頭、石橋は自らが首相になったら手…

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