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室井佑月作家

1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。

「アベノミクスをやめる」…いわないのではなく、いえないのかもしれん。

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 だって、日本はここ30年、ほぼ経済成長できなかった。儲けた企業はあるけれど、人々の賃金は上がらず、困窮者が増えた。アベノミクスによる円安で、国民の6割が生活困窮を訴えるまでになっている。

 次の首相候補が、独自の経済対策を新たに述べるのは構わない。けど、まずアベノミクスについて検証だろう。

 アベノミクスの弊害ははっきりしている。なら、その一番の対策は『アベノミクスをやめる』ことなんじゃないのかな?

 今の日本の状況を踏まえ、それを論じないのは茶番に感じる。

 いわないのではなく、いえないのかもしれん。

 お亡くなりになってなお、安倍元首相の存在感が圧倒的で。生前の彼とどんなやり取りがあったかを、与野党超えてアピールポイントにしている情けない政治家は多い。まるで、時間が止まったかのようだ。

 そこじゃないだろ。政治家なら、国民を見ろ。困窮している者を素早く助け、常に国民のこの先を考えて。

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