大谷はFA権取得前に放出か トラウト472億円契約延長の波紋

公開日: 更新日:

■「ずっとエンゼルス」

 主砲の大型契約で、二刀流が割を食いそうだ。

 エンゼルスが去る20日(日本時間21日)、主砲マイク・トラウト外野手(27)との契約を延長したと発表。内容は12年総額4億2650万ドル(約471億5000万円)。年俸総額、年平均3554万ドル(約39億3000万円)とも北米プロスポーツ史上最高額となった。

 トラウトは昨季までの8年間で通算打率3割7厘、240本塁打、648打点、189盗塁。2度のMVP(2014、16年)に加え、打点王(14年)、盗塁王(12年)のタイトルを獲得。走攻守にパワー、強肩を兼ね備えた5ツールプレーヤーとして知られる。ファンサービスやチャリティー活動にも熱心で、昨季まで7年連続オールスター出場を果たしている。今オフにFA権を取得することから、球団は早くから代理人と交渉のテーブルに着き、是が非でも引き留めたい熱意が史上最高額につながった。

 24日(同25日)に、アナハイムの本拠地エンゼルスタジアムで、同僚選手やファンが見守る中、会見したトラウトは「ずっとエンゼルスにいる。一つのチームで過ごすのは素晴らしく、大きな意味がある」と、生涯エンゼルス宣言。「チャンピオンをアナハイムにもたらしたい」とアピールしたが、仮にチームが世界一になっても、優勝メンバーに大谷翔平(24)がいない可能性もある。トラウトの超大型契約が、大谷の去就に影響しかねないからだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド