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田口光久サッカー解説者

1955年2月14日生まれ。秋田県出身。秋田商高から三菱(現浦和)入り。76年に日本代表入りを果たし、日本代表Aマッチ59試合に出場。B、Cマッチを含めると161試合で代表守護神として活躍した。現役を引退する84年まで代表主将を務め、引退後は秋田経法大付属高、青森山田高、遊学館高、国際学院高サッカー部監督を歴任した。

ルヴァン杯MVP獲得 川崎“控えGK”新井章太に教えられたこと

公開日: 更新日:

 ルヴァン杯決勝(10月26日)は3―3からPK戦となり、札幌のキッカー2人を止めて優勝に貢献した川崎のGK新井章太(30)がMVPを獲得した。相手6番目のボールをキャッチして勝利を手繰り寄せた瞬間、新井は左手でボールを抱え、駆け寄ってきたチームメートをかわしてハーフウエーラインを越えた辺りでトライ! まるでラグビーのようだった。

 ほほ笑ましい光景をテレビで見ながら、埼玉・正智深谷高サッカー部の小島時和監督に電話した。

「正智深谷時代の新井を思い出したよ」

「そうです。卒業後は私の母校である国士舘大に進んで東京Vに入りましたが、2シーズンで解雇されました。ずっと気にかけていました」

 新井はトライアウトで2013年に川崎に拾われたが、大半を控えGKの立場に甘んじていた。

 小島監督の「真面目で頑張り屋です。いつかは報われる。日の目を見てほしい。そう念じていました」という声を聞きながら「オレも新井の不遇時代の心情が痛いほど分かる。よく頑張った」と返した。

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