大坂なおみ3回戦敗退 “一人相撲”に走らせた前年覇者の重圧
「(相手は)去年の全米よりファーストサーブがよく、攻撃的だった。前に勝っていたので、もっといいプレーをしたいと思った。ナーバスになっていた? ナーバスというよりも、プレッシャーを感じていた。ナーバスなのは相手の方。わたしの方は勝って当然というプレッシャーがあった」
大坂なおみ(22=世界ランク4位)がこう言った。
24日の全豪オープンテニス3回戦。大会連覇を狙った大坂は、15歳のガウフ(米国=同67位)に3―6、4―6のストレート負け。昨年の全米オープン3回戦で下した相手に、2度目の対戦で雪辱された。
現地で取材するスポーツライターの武田薫氏はこう言う。
「中国選手との2回戦で大きくリードしながらラケットを叩きつけたり、今大会はなぜ、こんな場面でという局面でキレることがあった。この日も得意であるはずのバックハンドのミスが命取りになった。外からは分かりづらいが、精神的にかなり緊張していたのだろう。相手のガウフは15歳ながら大人びた性格の選手で、大坂は冷静に付け込まれたように思う」