阪神・大山悠輔が通算100号達成 この7月に期待する本塁打数
6月は10本塁打、29打点と絶好調だった阪神・大山悠輔だが、最近少し心配していた。というのも6月21日に今季18号本塁打を放って以降、しばらく一発が出ていなかったからだ。
そもそも大山という打者は好不調の波が大きいことで知られている。好調時に固め打ちをする爆発力には前から定評があり、2年目の2018年9月にも月間9本塁打を量産した実績がある。中でも同16日のDeNA戦で記録した6打数6安打3本塁打7打点は今も語り草だ。しかし、その一方でいったん打てなくなると、その不振が長引くところがあるから、これまでいまひとつ突き抜けた成績を残せずにいた。
思い出すのはコロナの影響で年間120試合に減少した20年の大山である。この年の大山は打率.288、28本塁打、85打点と過去最高の成績をマークし、全体的には好調だった印象が強いだろう。しかし、私が今でも歯がゆく思うのはその年の終盤、第26号本塁打を放った10月13日以降の残り23試合だ。
なにしろ、その時点での大山の本塁打数26は巨人・岡本和真を抜き去ってリーグ単独トップだったのだ。このとき、チームの消化試合数は97試合だったため、通常の143試合制で計算すると約38本、120試合制でも32本を超えるペースだった。当時の私は大山の本塁打王を夢見ながらも、しかし、そこまで贅沢なことは言わないから、せめて1985年の掛布雅之と岡田彰布以来となる生え抜き日本人選手の30本超えは達成してほしいと願っていた。