著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

メジャーでは名物だった「セプテンバーコールアップ」でスターダムにのし上がった選手たち

公開日: 更新日:

 デービッド・プライスも08年9月に「セプテンバーコールアップ」でメジャーに呼ばれるとリリーフで好投したため、ポストシーズンでは多目的に使う遊軍リリーバーとして起用された。宿敵レッドソックスとの対戦となったリーグ優勝決定シリーズでは3試合に登板してヒットを一本も許さない圧巻のピッチングを見せ、プロ初勝利と初セーブを記録した。

■オールドルーキーが呼ばれることも

「セプテンバーコールアップ」で昇格するのは有望株に限らない。ごくまれにではあるが、マイナーで塩漬け状態になっていたオールドルーキーが呼ばれることもある。04年9月、最下位に沈むマリナーズは長いマイナー暮らしで30歳になっていた内野手のミッキー・ロペスをメジャーに呼んで短期間、代打や守備固めで使った。これは3Aでリーダーシップを発揮していたロペスに対するご褒美という色合いの濃い昇格人事だった。これでロペスは諦めかけていたメジャーリーガーになるという夢を最後の最後でかなえただけでなく、62歳から死ぬまでMLBの費用で医療保険に加入できる権利も手にしている。

 米国では医療費がバカ高いので、質の高い医療保険に老いてからタダで加入できることは経済的に恵まれないロペスにとって大きな福音になるはずだ。

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