TVグルメ情報は見れず…田中健さん急性膵炎の苦しみ語る
天ぷらやカツ丼も食べたいですけど、あの痛みを思い出しててんびんにかければ、たいていは耐えられます。でも昨日は外でたまたまステーキを食べて、妻にすごく怒られました(笑い)。食事のときは、まず野菜が先。多めの野菜を食べるようになってからは背中の吹き出物が消えて、いかに食事が体をつくっているかを知りました。
病気をしたことで一番良かったのは「自分がわかったこと」です。ずっと、脂の取り過ぎや野菜不足にも気づいていなかったわけですから。あと、外食をしなくなったことで、ケーナの練習時間が増えました。本当に楽しくて3~4時間があっという間。最高の癒やしです。
いま頑張っているのは禁煙です。入院中にもこっそり吸っていたくらい愛煙家でしたが、妻に背中を押されて、つい最近「禁煙外来」に通い始めました。たばこがまずくなる薬があって、徐々に減煙中。ただ、その薬が高いんですよ。3カ月間は保険が効くんですけど、その後は自費になるので、それまでにやめようとプレッシャーです(笑い)。
▽たなか・けん 1951年、福岡県生まれ。75年、映画「青春の門」、ドラマ「俺たちの旅」で脚光を浴び、数々の映画やドラマに出演。ケーナ(南米の民族楽器・竹笛)の奏者としてライブ活動も行っている。11月5日からWOWOW連続ドラマW「石つぶて~外務省機密費を暴いた捜査二課の男たち~」がスタート。来年1月10日から舞台「ぼくの友達」(DDD青山クロスシアター)に出演予定。