夜間低血糖の原因に…「晩酌代わりのスイーツ」は要注意
【Q】私はお酒が飲めません。そこで晩酌代わりに和菓子を食べます。問題ないでしょうか?
【A】私の患者さんにも似たような方がおられます。その患者さんは夜中に怖い夢を見て目が覚めるとこぼしていました。試しに血糖値測定器で夜間の血糖値を調べたところ、低血糖でした。浅い眠りと悪夢は和菓子による高血糖が急落したことによる低血糖発作が原因のようです。
低血糖発作とは、血糖が急激に低下したか、正常値を超えて下がったときに起こる自律神経および中枢神経の機能異常を来した状態をいいます。
発汗、不安、動悸、頻脈、手指のふるえや頭痛、視力障害、凝視、空腹感、引き込まれるような異常な眠気、重症で見られる痙攣、昏睡状態などの症状が表れます。
眠りが浅い、夜中に目が覚める、悪夢を見る、というのは夜間低血糖の症状のひとつといわれています。
一般的に、糖尿病を患っている人は深夜3時くらいから明け方にかけて血糖値がかなり低下することがわかっています。
私の患者さんは、和菓子が好きで、唯一のぜいたくだと自身を納得させて、おまんじゅうや団子、どら焼きなどを夕食後に食べていました。