牧田善二
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牧田善二糖尿病専門医・AGE牧田クリニック院長

AGE牧田クリニック院長、医学博士、糖尿病専門医。1979年、北海道大学医学部卒業。ニューヨークのロックフェラー大学医生化学講座などで糖尿病の合併症の原因とされるAGEを研究。96年から北海道大学医学部講師、2000年から久留米大学医学部教授。03年から糖尿病をはじめとした生活習慣病および肥満治療のための「AGE牧田クリニック」を東京・銀座で開院、延べ20万人以上の患者を診ている。著書に「医者が教える食事術 最強の教科書」(ダイヤモンド社)ほか、多数。

夜間低血糖の原因に…「晩酌代わりのスイーツ」は要注意

公開日: 更新日:

【Q】私はお酒が飲めません。そこで晩酌代わりに和菓子を食べます。問題ないでしょうか?

【A】私の患者さんにも似たような方がおられます。その患者さんは夜中に怖い夢を見て目が覚めるとこぼしていました。試しに血糖値測定器で夜間の血糖値を調べたところ、低血糖でした。浅い眠りと悪夢は和菓子による高血糖が急落したことによる低血糖発作が原因のようです。

 低血糖発作とは、血糖が急激に低下したか、正常値を超えて下がったときに起こる自律神経および中枢神経の機能異常を来した状態をいいます。

 発汗、不安、動悸、頻脈、手指のふるえや頭痛、視力障害、凝視、空腹感、引き込まれるような異常な眠気、重症で見られる痙攣、昏睡状態などの症状が表れます。

 眠りが浅い、夜中に目が覚める、悪夢を見る、というのは夜間低血糖の症状のひとつといわれています。

 一般的に、糖尿病を患っている人は深夜3時くらいから明け方にかけて血糖値がかなり低下することがわかっています。

 私の患者さんは、和菓子が好きで、唯一のぜいたくだと自身を納得させて、おまんじゅうや団子、どら焼きなどを夕食後に食べていました。

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