世界中どこからでも手術支援が 5G遠隔高度医療の最新事情

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 次世代移動通信システム(5G)を使った医療分野での研究開発が進められている。5Gの主な特徴は「超高速」「超大容量」「超大量接続」「超低遅延」。現在の最新モデルの4Gと比べると通信速度は10~100倍速く、最大毎秒20ギガ(ギガは10億)ビット、通信の遅れはわずか1ミリ秒とされる。あらゆるモノがネットワークでつながる「IoT」の普及には欠かせない通信インフラ技術だ。

 医療で、すでにいくつか実証実験が行われているのは「遠隔医療」への活用。5Gを用いると何が大きく変わるのか。NTTドコモと共同で遠隔高度医療システムの開発を進めている、東京女子医科大学先端生命医科学研究所の村垣善浩教授(顔写真)が言う。

「4Kカメラで撮影された手術中の映像などが5Gで転送されれば、遠隔地のモニターで見ていても“色み”まで自然に近く、非常に鮮明な画質で見ることができます。それに送信される情報のタイムラグ(ズレ)もほとんどなくなると思います。たとえば専門医が離れた場所にいても、現場にいるのと同じような空間を超えた治療の判断決定や支援ができるのです」

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