著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

【ペニスが曲がる病気】2~9%で発生 直角に曲がる人も

公開日: 更新日:

 中高年になると勃起力が弱くなることは男性の悩みのひとつです。しかし、「ペニスが曲がる」という事態も年齢が増すほど起こりやすくなるので要注意です。

 ペニスが曲がる病気は、生まれつきの「先天性陰茎湾曲症」という疾患もありますが、もともと真っすぐだったペニスが大人になって曲がってしまう「ペロニー病」があります。最初に報告したフランス人の名前が病名になったのですが、日本では「陰茎硬化症」や「形成性陰茎硬結症」などとも呼ばれています。

 50歳以上に起こりやすく、世界的に見た発症頻度は男性の2~9%とされています。症状としては、勃起時のペニスの変形(屈曲や短縮)、勃起時の痛み、変形が強いと腟への挿入ができなかったり、ED(勃起障害)の原因になったりします。

 ペニスの構造は、亀頭から尿道の周りを囲んでいる「尿道海綿体」と、その両側に「陰茎海綿体」があります。性的興奮があると、この海綿体内に血液が流入して膨張することで硬い勃起が完成します。先天性陰茎湾曲症は、この海綿体の発育がアンバランスのため曲がってしまいます。

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