「燃え尽き症候群」は心臓に大きな負担を与える
また、ストレスや睡眠不足によって「過食」を招いてしまうと、肥満、高血糖、高脂血症につながります。これらはすべて代表的な心臓疾患のリスク因子です。ストレス、睡眠不足、過食と深いつながりがある燃え尽き症候群が心臓疾患リスクをアップさせるのもうなずけます。
燃え尽き症候群は、真面目で責任感の強い努力家タイプの人に起こりやすい傾向があるといわれています。ほかの研究でも心臓疾患は何事も徹底的にやらないと気が済まない性格の人がかかりやすいという報告があり、やはりリンクしているといえるでしょう。
心臓を守るためにも燃え尽き症候群を放置してはいけません。治療の原則は「十分な休息」とされているので、まずはやるべきことが一段落ついたらきちんと休憩をとり、夜はきちんと睡眠をとることを心がけましょう。ストレスを抱え込まないために信頼できる人に悩みを話してみるのもいいでしょう。
もちろん、専門家の治療が必要なケースもあるので、燃え尽き症候群の不安がある人は早めに心療内科を受診することが大切です。
心と心臓はつながっているのです。