第2波の特徴は20代30代の感染者増 毒性が弱まった可能性も
とすれば第2波では第1波の6割の、190人前後が亡くなっていても不思議ではない。これから増えるとしても、現時点で数十人に達していないと、おかしいのではないか。ところが第2波の死者は、8月11日現在11人に過ぎない。人工呼吸器やECMOの対象者もほとんど増えていない。
第2波の死亡がこれだけ少ないのは、実は「感染しても重症化や死亡するリスクが大幅に減っているから」かもしれない。「ウイルスは6月下旬までに突然変異で毒性(病原性)が弱まった」という説が、ネット上に多く書き込まれている。素人考えに過ぎないかもしれないが、第2波のこれまでの状況を見れば、そう考えるほうが、むしろ自然という声が出ても不思議はないだろう。
同様に「ウイルスの感染力が増した」という説がある。たしかに短時間の接触でクラスターが発生したと思われるケースが増えており、飛沫感染だけでは説明しにくい。そのため空気感染が取り沙汰され始めている。
まとめると、新型コロナウイルスは「感染力が増し毒性が弱まった」可能性がある、ということが言えそうである。