著者のコラム一覧
東丸貴信東邦大学名誉教授、平成横浜病院健診センター長

東京大学医学部卒。東邦大学医療センター佐倉病院臨床生理・循環器センター教授、日赤医療センター循環器科部長などを歴任。血管内治療学会理事、心臓血管内視鏡学会理事、成人病学会理事、脈管学会評議員、世界心臓病会議部会長。日本循環器学会認定専門医、日本内科学会認定・指導医、日本脈管学会専門医、心臓血管内視鏡学会専門医。

ショックが引き金に 世界中で報告「コロナ脱毛」2つの理由

公開日: 更新日:

 新型コロナの脱毛は「急性休止期脱毛」であり、精神的ストレスが生じた数カ月後に、成長期の毛髪が急速に休止期に移行してしまうために起こるというわけだ。

 もうひとつは感染者の長引く自粛による生活習慣の乱れがヘア状態を悪化させたというもの。一般の人も自粛生活しているが、感染した人はより長く厳しい自粛生活を強いられる。外の世界と完全に遮断された環境での生活であり、生活リズムは乱れる。

 まず、睡眠パターンが変化する。テレビやSNSが手放せなくなり寝る時間が遅くなる。夜間にしっかりと眠らないことで成長ホルモンが分泌されず、髪が成長しなくなる。

 食生活も変わる。デリバリーが増えて偏食となり、栄養がアンバランスになる。その結果、脂質の取りすぎで頭皮毛穴に皮脂が詰まるなど、頭皮環境が悪化する。

 自粛生活は運動不足も招く。コロナウイルス感染症蔓延前と外出自粛後で、1日の歩数が3000歩未満となっている人が17・8%から28・4%に急増している。運動不足は血流を悪化させ、頭皮が乾燥しやすくなり抜け毛の原因にもなる。

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