腰<上>腰痛に効く3つの「ちょいストレッチ」専門医が指南
「腰が痛くなる大きな原因のひとつは、肩こりと同じで『腰回りの筋肉のこり』です。『こり』とは、筋肉が硬く縮んで、緩みにくくなっている状態ですが、知覚神経によって『痛み』として捉えられ、脊髄を通って脳に伝えられます。この痛みの情報が伝わるときに交感神経が刺激され、その作用で血管が収縮して細くなります。すると筋肉に運ばれてくる酸素が減り、筋肉が緩むときに必要な『ATP(アデノシン三リン酸)』という分子が不足します。こうなると筋肉のこりがますますひどくなり、さらに交感神経が刺激され、血管が収縮するという『腰痛の悪循環』を起こすのです」
腰痛を改善するには、この悪循環を断ち切らなければならない。そのために第一にすべきことは、「腰のこり」を改善させることだという。
そこで戸田院長が考案し、腰痛患者に実践してもらっているのが「ちょいトレ」と称する「ストレッチ」と「筋トレ」。どれも1分程度で簡単にできる。
特に原因不明の腰痛を繰り返している既往歴のある人や、コロナ禍のリモートワークで長時間座りっぱなしで仕事をしている人などに実践してもらいたいという。