中医学の考えでは、人間も自然の一部として存在し、互いに関連し、影響しあっています。
こういった人体に影響をおよぼす気象変化を東洋医学では「外邪」と言います。外邪は風、暑、燥、湿、寒、火の6つに分けられ、「六淫の邪気」と呼んでいます。
そんな邪気の中でも特に、この暑い夏の季節に気をつけたいのが「暑邪」と「湿邪」の2つ。
いわゆる夏バテや熱中症などは、この暑邪による不調にあげられます。
これは体に熱がこもることで、高熱、顔面紅潮、大量発汗、口渇(喉の渇き)をもたらし、体力を消耗させ、気力も減退していきます。