著者のコラム一覧
清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

マスク着用で頭痛がする人、マスク外して頭痛が悪化する人

公開日: 更新日:

 片頭痛持ちの人は、強い香りが苦手。香水やたばこの香りはもちろんのこと、強い柔軟剤の香りで頭が痛くなる人も非常に多い。とくに雨の日の乗り物の中は、水分を含んだ洋服から柔軟剤の香りがいつもより強く漂いやすい。

 柔軟剤だけではなく、ほかのいろんな香りも漂いやすくなります。狭く、さらに満員でぎゅうぎゅう詰めの車内で、長い時間いろんなにおいを嗅ぐ──片頭痛持ちの人にとってはつらいことで、頭痛誘発の原因となってしまう。これをある程度防御できるのが「不織布のマスク」なのです。

 患者さんで「マスクが個人の判断となってからすぐは、乗り物内でも外していましたが、コロナ禍以前はそこまで気にならなかったいろんなにおいが、マスクなしだとすごく気になるようになってしまって。結局、乗り物内ではマスクを着けるように」と話す女性がいました。

 長年片頭痛に悩まされている方なので、片頭痛を誘発する原因を知らず知らずのうちに減らしているのでしょう。

 光と音、そしてにおいは片頭痛を誘発する3大刺激であることは何度かお伝えしました。片頭痛は、大脳の後ろにある後頭葉の過敏性によって起きる。まずは光に反応し、これが悪化すると、その後、音に反応して片頭痛を誘発するようになります。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ