白か黒かの“極端マインド” 自分に自信がない人は他人が決めたルールを妄信する
「自信がない人(自分を信じる力が不足している人)は、他人を信じる力も不足しています。また、自信がないがゆえに特定の人にすがったり、依存したりする傾向に陥りやすい」
そう話すのは、「お薬だけに頼らない治療」を掲げるライフサポートクリニック院長の山下悠毅氏。自信がないことで、人との接し方や見方も偏向してしまうと続ける。
「分かりやすい例で言えば、他者に対して敵か味方か、あるいは物事に対しても白か黒か――といった捉え方をしてしまうこと。こうした中間のない考え方を、私は“極端マインド”と呼んでいます」
極端な人は自信が「ある」のではなく、「ない」という。「ない」がゆえに自分で考えることを避け、「他人が決めたルールを妄信してしまう」と山下先生は指摘する。
「自信のなさは頑固さにもつながります。ないがゆえに自分が現状で守っているルールを『必ず正しい』と考え他者にも『守るべき』とルールを強いるのです。しかし、それは自分の中の法律のようなもので、そもそも他人に強いるものではないのです」