ファンケル、ライオン…社員の「がん対策」に熱心な企業の充実メニュー
【ファンケル】保健師6人が社員の相談に対応
では、がん対策に熱心な企業は、どんなことを行っているのか。具体的に見てみよう。
まず厚労大臣賞のファンケルと検診部門賞のポーラ・オルビスHDは、いずれも健康診断にがん検診を組み込んでいて、原則従業員の費用負担はなく、就業時間中に受診できる。受診しやすい環境が整えられているだけに、両社のがん検診受診率はきわめて高い。5割前後の自治体の検診受診率と比べると歴然だ。
ファンケルの取締役常務執行役員の炭田康史氏が言う。
「受診率向上のため社内には、保健師が6人在籍していて、検診後の精密検査や受診の重要性について情報発信しているほか、不安を抱える社員の相談にも対応します」