「アート引越センター」が運送会社から引っ越し専業になった理由は?
もうすぐ今年も引っ越しシーズン到来だが、さて日本で最初に引っ越し事業を始めたのはどこだろうか?
答えはアート引越センターだ。
「1976年に引っ越し専業の会社として創業しましたが、創業者が陸運局に引っ越しの会社として運送免許の申請を行った際、『引っ越しは事業にならない』と受理してもらえず、3度目でようやく受理してもらえた経緯があります」(広報担当者)
当時の引っ越しは、あくまで運送会社が片手間で行っていた。
「創業者である寺田夫妻がある雨の日に、屋根のない平ボディーと呼ばれるトラックの上に濡れた家財が積載されている様子を見て、当社が運送業で使用していた屋根のある箱車と呼ばれるトラックであれば、大切な家財を濡らさずに作業ができるのではないかと気づいたことがきっかけです」(担当者)
いろいろ苦労があったようだ。同社といえば、「おまかせパック」が有名だが、荷造りや荷解き・後片付けは自分で行う「基本コース」、荷解き・後片付けだけを行う「ハーフコース」、そして荷造りから後片付けまで全てやってもらう「フルコース」がある。