著者のコラム一覧
重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

金融庁がコベナンツ開示を義務付けへ…銀行側が消極的、そのワケは?

公開日: 更新日:

 それだけに企業側は「特約開示を迫られれば『あの会社はコベナンツを付けなければ資金調達もできない会社』とみなされ、市場での評価が下がってしまう」として警戒を強める。

 もっとも、開示の義務化対象はとりあえずは連結純資産の10%以上となる取引に限られる。新規の融資や社債発行については該当すればコベナンツの内容を「臨時報告書」に記載させて提出させる。既存の融資などに関しても残高が純資産の10%以上なら有報への記載を義務付ける。

 銀行側も開示義務化には「消極的反対」(事情通)というのが本音だ。「コベナンツには各行の融資のノウハウが詰め込まれているものもあり、手持ちの札をさらけ出すことになりかねない」(メガバンク筋)ためだ。♪見え過ぎちゃって困るの~(古いか)。

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