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重道武司経済ジャーナリスト

1957年鳥取県倉吉市生まれ。84年フジサンケイグループ傘下の経済紙「日本工業新聞」(現フジサンケイビジネスアイ)の記者となり、千葉支局を振出しに鉄鋼、自動車、総合電機、財界、金融、エネルギー(電力・石油・ガス)などの業界を担当。2000年外資系通信社に転じた後、02年からフリーに。得意分野は通信社時代を含めて在籍足掛け7年にも及んだ日銀記者クラブ時代に人脈を培った金融。自動車業界にも強い。

株価爆上がりの陰で進むリストラ…オムロン、ソニーIE、資生堂の狙いは?

公開日: 更新日:

 歴史的な連日の株高に、盛り上がる大幅賃上げムード……。いささか浮かれ過ぎの気がしないでもないが、その裏でこのところ相次いでいるのが有力企業による大規模な人員削減計画の発表だ。

 2月26日にファクトリーオートメーション(FA)など制御機器大手のオムロンが2000人のリストラを打ち出したのに続いて、翌27日にはソニーグループ傘下のゲーム事業子会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が900人削減を表明。さらに29日には資生堂も約1500人の要員カットを打ち出した。

 単純合算で4400人。わずか4日ほどの間に百貨店大手・高島屋の全従業員数(約4000人)を上回る規模の雇用が吹き飛ぶ“首切り”が表面化したことになる。

 リストラの対象となるのはオムロンでは40歳以上の正社員で、削減数は従業員数の約7%に相当する。2000人のうち1000人は国内とし、4月から5月末にかけて希望退職を募る。また資生堂は45歳以上でかつ勤続20年以上の国内従業員が対象で、同全従業員数(1.33万人)の1割を超える人員圧縮となる。

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