政倫審「みんなでサボれば怖くない」…自民・参院裏金議員が全員欠席の言語道断
自民党派閥の政治資金パーティーの裏金事件を巡り、衆院の政治倫理審査会(政倫審)は14日、派閥からキックバックされたカネがあったにもかかわらず、政治資金収支報告書に記載していなかった安倍、二階両派の議員44人に対する審査を議決。田中和徳会長(75=自民)は審査会で弁明するか否かを20日正午までに対象議員に確認する方針だ。
議決には強制力がなく、44人の今後の対応に注目が集まっているが、参院の裏金議員は「みんなでサボれば怖くない」ということらしい。自民党の石井準一参院国対委員長(66)は13日、参院の政倫審の審査対象になりながら未出席だった議員29人について、同日までに出席するかどうかの回答期限を迎えたものの、全員が欠席の意向を示したと明らかにしたのだ。
「院で立ち上がった正式な委員会の場での出席要請に対し出席をしないのは、与党として誠に遺憾なことだ。残念だ」
石井氏が同じ党の議員にここまで踏み込んで発言するのも珍しいが、それはそうだろう。
政倫審という仕組みは、政党間などの取り決め事項ではない。国権の最高機関である国会の正式な機関として、それも、野村哲郎会長(80=自民)の名前で出席を求める説明文書が発出されていたのだ。にもかかわらず、そろって「ゼロ回答」だったとは驚く。