自民裏金議員は“斎藤騒動”の長期化を期待? 参院政倫審の開催目前、斎藤元彦知事を巡る公選法違反疑惑で霞む
■今ごろになって政倫審出席の意向を示しているワケ
参院政倫審は通常国会開会中の3月、裏金議員32人に対する審査を全会一致で議決したものの、出席は橋本聖子元五輪相(60)ら3人だけ。5月にも残る29人への出席要求が全会一致で議決されたが、これまた全員が欠席している。
それが今ごろになって出席の意向を示しているのは、党総裁の石破首相が衆院選で、政倫審の出席を公認、非公認の判断材料の一つにしていたからだ。来夏に参院選を控えた議員はこれを見て大慌てになったに違いない。
ただ、出席しても「自分は知らなかった」「秘書に任せていた」などと繰り返せば、世論の怒りを買うのは避けられないだろう。
人一倍目立ちたがり屋の自民党議員が、目立たないように静かに鳴りを潜めているとすれば滑稽な話ではないか。
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石破首相が総理就任後初の衆参両予算員会に出席する臨時国会。●関連記事【もっと読む】で《石破内閣支持率「46%→31%」と急落…指導者のなさに国民失望=毎日新聞調査》【さらに読む】で《自民「政策活動費」廃止は“やってる感”のエセ政治改革 裏金の“入り口”「企業・団体献金」には手をつけず》を取り上げている。