日産18年ぶり国内早期退職募集の大リストラも…再びのV字回復はイバラ道、会社消滅の可能性も

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「内田前社長が退任したので、日産社内にはホンダとの統合話の再燃に期待する空気もあったようですが、トランプ関税で状況は激変し、ホンダに余裕はなくなりました。日産の大リストラの狙いは2つあり、身軽になって他社に救済してもらいやすくすることと、それがダメな場合に単独で生き残れるような形にしておこうということ。とはいえ、ゴーン時代の日産は30代の青年期。今は70、80代の高齢者。大手術しても、うまくいくのか。逆に寿命を縮めることもある」

■単独での生き残りは無理

 他社から支援を受けるとしても、日産に“買い手”が付くのか?

「日本、欧州含め、自動車メーカーはどこも手を出してくれないでしょう。自動車メーカーではない企業の傘下に入るしかない。日産は嫌でしょうが、これまでにも名前が挙がった台湾・鴻海精密工業はすでにEV事業をやっていますし、一番無難です」(井上学氏)

 どこの支援も受けられず、単独ならどうなる?

「生き残るのは無理じゃないか。リストラは銀行対策の意味もあって、つなぎ融資で延命できても、ジリ貧状態から抜け出すのは難しい。世界販売をやめて国内専業メーカーとして生きていくとしても、国内市場が縮小する中、簡単ではない。数年後には日産という会社自体が消滅する可能性もあると思います」

 まだまだイバラの道だ。

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