■カネの問題を避ける傾向が
米国の4大スポーツの選手は教育、医療機関、美術館など文化施設への寄付に積極的で、その行為は大きく報じられる。
日本でもスポーツの社会貢献はよく言われ、今回の豪州の火災でもテニス界では西岡良仁が1万ドルを寄付し、国内では藤原里華がイベントを呼びかけて約180万円を被災地に届けた。
それでも、寄付行為を表沙汰にしない傾向がある。
税制の違いや控えめな国民性だけでなく、プロスポーツが社会的に未成熟なのではないか。
日本の競技団体は依然としてアマチュア体質で、良くも悪くも、金の問題を避ける。古い仕組みが、選手たちのせっかくの気持ちを遠い話にしている。