ポルト中島がリーグ再開試合より妻の看病を優先した背景

公開日: 更新日:

「母子家庭に育った中島は、古くて狭い都営住宅で母親と生活。母親が借金してブラジル留学費用を工面したり、苦労に苦労を重ねた姿を目の当たりにしており、高校時代から『プロになって母親に家をプレゼントする』と公言。実際に夢をかなえている。中島は『家庭を大事にする』ことを人生最大の目標に掲げ、高校時代から交際していた彼女と2017年に結婚してからポルトガル、カタールと移籍した先に奥さんも同行して『献身的に尽くしてくれた。今の僕があるのは100%嫁のおかげ』と感謝の気持ちを忘れていない。中島を知る人にしてみたら今回の決断は、不思議でも何でもないことです」

 変幻自在のドリブル突破から果敢にゴールを狙っていくのが持ち味である中島だが、実生活では協調性のない人間でもないし、好き勝手に動いて周囲を困らせるタイプでもない。しかし、自由奔放なプレースタイルと同じように「いかにも日本的な“右へ倣え”という考えにとらわれることなく、周囲とぶつかっても自分の信念をキッチリ貫いていく」というのがモットーだ。これも影響したのは想像に難くない。

 中島、要注目である。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド