森保ジャパンW杯8強への絶対条件 クロアチア絶対的司令塔モドリッチをこう潰せ!
優勝候補のドイツとスペインを撃破して「死の組」と呼ばれたグループリーグE組を首位で突破した森保ジャパン。「最大のダークホース誕生」など世界中のメディアが驚嘆しながら報じているが、決勝トーナメント1回戦の相手クロアチアには、2018年ロシア大会準優勝メンバー16人が含まれており、チームの熟成度は参加国随一。もちろん「主軸が4つ年をとった」ということになるのだが……。クロアチア戦のポイントは「攻撃の差配役・37歳の大黒柱MFモドリッチの動きをいかに封じるか」にかかっている。森保Jに勝利の秘策はあるのか? 元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏に聞いた。
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■クロアチア絶対的司令塔モドリッチ
所属するスペインの超名門レアル・マドリードで「欧州CL優勝5回」を経験している絶対的司令塔のモドリッチ。
鍛えられたフィジカルと豊富な運動量が要求される近代サッカーでは身長172センチ・体重66キロの肉体は<ひ弱>な部類に入る。が、そのハンディを補って余りある「高い技術力」「多彩なパスワーク」「決定機を見極める嗅覚」を兼ね備え、今大会でも試合の流れを読みながらパスとドリブルを柔軟に使い分け、ピッチ左右にポジションを自在に移動しながら絶妙なキラーパスを繰り出す。
■前線の選手も総がかりで
「中盤の守備的な役割をこなすMFの遠藤航、守田英正の2人が連動しながら執拗にマークし続け、モドリッチの良さを引き出させないようにしたい。そうしないと失点リスクが一気に高まり、試合の行方に大きく関わる。モドリッチは、ピッチ中央から局面に応じて左右のスペースに移動してプレーすることがあり、中でも左サイドに流れる傾向が強い。そのため、1トップで先発予想のFW前田大然、トップ下のMF鎌田大地、右WBの伊東純也も常にモドリッチの存在を意識し、自由にプレーさせないようにケアする必要があります。モドリッチを封じれば、日本の勝機が一気に高まる」(六川氏)