寿命に影響の恐れも 「便秘」を的確に治す5つのポイント
「下剤=悪」と思っている人は、使い方を間違えている。
「普段は下剤を極力使わないようにし、週末などに刺激性下剤でたまった便を出すのが下剤の典型的な悪い使い方です。最初の便は硬くて出しづらい。しかし刺激性下剤で蠕動運動が活発化しているため何度も排便があり、途中から下痢便、水様便となり、トイレに間に合わないこともある」
非刺激性下剤を毎日服用していれば、こうはならない。便が軟らかくなり、体に備わる自然な蠕動運動で排便する。
「私が刺激性下剤を使うのは、レスキューとして必要な時のみ。基本は非刺激性下剤だけでコントロールします」
なお、市販薬は刺激性下剤が多いため、服用時は確認を。
④難治例に「バイオフィードバック療法」
機能・構造異常の最も多い原因が、いきんだ時に骨盤底筋がうまく緩まず、逆に締めてしまう骨盤底筋協調運動障害だ。この場合、肛門筋電計やバルーンを用いて肛門の弛緩状態を身に付ける「バイオフィードバック療法」がある。