著者のコラム一覧
奥田研爾横浜市立大学名誉教授

1971年横浜市立大学医学部を卒業後、米国ワシントン大学遺伝学教室、ハーバード大学医学部助教授、デューク大客員教授、スイスのバーゼル免疫研究所客員研究員として勤務。2001年横浜市立大学副学長、10年から名誉教授。12年にはワクチン研究所を併設した奥田内科院長。元日本エイズ学会理事など。著書に「この『感染症』が人類を滅ぼす」(幻冬舎)、「感染症専門医が教える新型コロナウイルス終息へのシナリオ」(主婦の友社)、「ワクチン接種の不安が消える コロナワクチン114の疑問にすべて答えます」(発行:日刊現代/発売:講談社)のほか、新刊「コロナ禍は序章に過ぎない!新パンデミックは必ず人類を襲う」(発行:日刊現代/発売:講談社)が8月に発売される。

東京五輪 デルタ株の流行地域からの選手の対応は万全なのか

公開日: 更新日:

 すでに選手村に入っているアスリートの陽性者は3人。うち2人は南アフリカ男子サッカー代表だ。濃厚接触者が18人いたが、日本代表との試合は実施された。

「集団競技のサッカー、バレー、ラグビー、バスケットは選手同士の体の接触やボールの共有があります。大声も出しますし、汗も飛び散ります。ウイルスが拡散しないわけはない。症状がなくPCR検査でもひっかからなかったからといって安全とは言い切れず、選手間の感染が止まらない場合は、途中で開催を中断する決断も求められます」

 ルール上は濃厚接触者も「6時間前に陰性」なら試合に出場できる。そのリスクは計り知れない。

【Q】五輪は9割以上の競技で無観客になったが、プロ野球やJリーグは有観客、何が違いますか?

【A】「日本国民同士が“密”になることよりも、日本人を含めて、あらゆる国・地域から来た選手やスタッフが、競技をしたり、交わったりすることが問題なのです。選手村でも完全に接触を遮断することは不可能。コロナウイルスは現在、変異を繰り返して生き残っているところですから、今回、世界の人流が日本で盛んになることで、新たな変異株ができたり、持ち込まれたり、新種のウイルスが出現する可能性があります。単純に感染者が増えるリスクだけではないのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  2. 2

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  3. 3

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  4. 4

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  5. 5

    オリオールズ菅野智之 トレードでドジャースorカブス入りに現実味…日本人投手欠く両球団が争奪戦へ

  1. 6

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  2. 7

    乃木坂46では癒やし系…五百城茉央の魅力は、切れ味と温かさ共存していること

  3. 8

    初日から無傷の6連勝!伯桜鵬の実力を底上げした「宮城野部屋閉鎖」の恩恵

  4. 9

    新潟県十日町市の“限界集落”に移住したドイツ人建築デザイナーが起こした奇跡

  5. 10

    トランプ大統領“暗殺”に動き出すのか…米FBI元長官「呼びかけ」の波紋