腰痛治療の新たな選択肢になるか?「遠絡療法」とは何か

公開日: 更新日:

 日本整形外科学会の調査によれば、腰痛を抱える人は3000万人。75%以上が丁寧な診察によって原因が分かるというが、薬、理学療法、リハビリ、神経ブロック注射や局所ステロイド注射を受けても腰痛がなかなか改善せず、日常生活に支障を来している人もいる。その場合、治療の選択肢のひとつとして、台湾出身の麻酔科医、柯尚志医師が約20年前に体系化した「遠絡療法」を試してみる手もある。

 ◇  ◇  ◇

「遠絡療法は、痛みなど症状がある場所には触れずに、遠く離れた部位を専門のソフトレーザーや指圧棒などで刺激して症状を取る治療法です」

 こう言うのは、埼玉県・小泉医院遠絡医療の小泉正弘院長(日本遠絡統合医学会診断指導医)。

 漢方医学用語で「経絡」という言葉があり、これは気・血・水というエネルギーの流れのことだが、「遠絡」は「遠く離れた経絡(要穴)から治療する」というところからきている。

「血液やリンパ液、ホルモン、神経伝達などの“生体の流れ”が滞ったり詰まったりすると、痛みやしびれといった症状が出てきます。これらに影響を与えるのが『経絡』で、遠絡療法では『ライン』と呼んでいます。ラインに刺激を与えることで、滞りや詰まりを取り除いていくのです」(小泉院長=以下同)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  4. 4
    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  5. 5
    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  2. 7
    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

  3. 8
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 9
    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

  5. 10
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し