清水俊彦
著者のコラム一覧
清水俊彦東京女子医大脳神経外科客員教授

東京女子医大脳神経外科客員教授。「汐留シティセンターセントラルクリニック」の頭痛外来には全国から患者が訪れる。

「数年に一度、高熱と激しい頭痛が」と話す女性に強く勧めたこと

公開日: 更新日:

 私のところに取材に来た記者さんから聞いた症状を今回はお話ししたいと思います。50代の女性、子供の頃からの頭痛持ちで、市販の鎮痛剤を飲んでやり過ごしてきたそうです。とはいえ、50代になった頃から片頭痛が起きる頻度がだんだんと減り、今はそう深刻に考えていないといいます。

 片頭痛は女性ホルモンと密接な関係にあり、片頭痛に悩まされている日本人約840万人のうち、男女比は1対4となっています。更年期世代に入り、女性ホルモンの減少とともに片頭痛の頻度が減るのはよくあること。

 記者さんの話も、これだけで終わるなら「更年期世代に入って片頭痛が治まるのは、よくあることだよ」で済むのですが……。私にはどうも気になる症状がありました。

 それは、記者さんがこの後にポロッと話した「数年に一度、39度近い高熱とともに、動けなくなるような激しい頭痛に見舞われる」という点。以下、記者さんの言葉を引用します。

 突然寒けがしたと思ったら、熱が一気に38度台まで上がります。熱が上がると同時にズキンズキンと表現したくなる激しい頭痛が発生。頭痛が始まってすぐは軽い吐き気もありますが、吐き気は一瞬で継続はしません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  4. 4
    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  5. 5
    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  2. 7
    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

  3. 8
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 9
    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

  5. 10
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し