王者・羽生結弦復活のSP! IOCと北京五輪組織委は“崖っぷち”だからこそ大喜び

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 五輪選考会に辛うじて間に合った羽生には連日、スタンドのファンから拍手が送られているが、王者の復帰に胸をなで下ろしているのは、他ならぬIOC(国際オリンピック委員会)と北京五輪組織委員会だという。

 今回の北京五輪は、大会の機運も含めて盛り上がりに欠けるのは必至だ。すでに大会組織委はコロナ対策のため海外からの観客を受け入れず、チケット販売は中国本土の居住者に限定することを決定。集客面は仕方ないとしても、問題はテレビやインターネット中継の視聴者数だ。

■NHL派遣見送り、カナダ選手団ボイコットの可能性

 ここにきて、北米プロアイスホッケーリーグNHLはコロナの感染拡大を理由に所属選手の派遣を見送った。さらに、スキーを中心に冬季競技の有力選手が揃うカナダは、政府要人だけでなく、選手団のボイコットを検討しているといわれる。

 アイスホッケーやスキーは北米やロシア、北欧などを中心に多くの視聴者数が見込める。冬季五輪のドル箱種目で視聴者数が伸びなければ、死活問題になりかねない。

 そこへいくと、羽生は国内だけでなく、世界的にも注目度が高いアスリート。主催者側にとって貴重なコンテンツとあれば、羽生の3大会連続出場を祈るような気持ちで見ているに違いない。

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