稲本潤一も関東1部・南葛SC入り 大ベテランのJ下部移籍は日本サッカー界に吉か凶か
関東リーグ1部に所属する「南葛SC」が18日、2002年W杯でトルシエ日本をベスト16に導く原動力となった元日本代表MF稲本潤一(42)の加入を発表した。
G大阪でプロデビューした稲本は、英プレミアの名門アーセナルを皮切りにトルコ、ドイツなど欧州最前線で活躍。10年に帰国してからは川崎や札幌でプレーし、21年シーズンまでJ2相模原に所属。契約が満了した昨年末に退団が発表された。
南葛SCは、世界的な人気漫画である「キャプテン翼」の原作者・高橋陽一氏が代表取締役を務めるチーム。来季は<J4部>に相当するJFL昇格を目指している。
日本サッカー界の大ベテラン選手が「Jリーグの下部カテゴリーに移籍する」といえば、11日に横浜FCからJFL「鈴鹿ポイントゲッターズ」にレンタル移籍した三浦知良(54)である。このビッグネーム2人の移籍は、日本サッカーにとってプラスになるのか?
「知名度抜群のカズと稲本に対する興味からJFL、関東1部リーグへの関心が高まり、そうなると観客動員に弾みがつくし、スポンサー獲得のチャンスも増える。何よりもJFL、関東1部の各チームが『有名選手を引き入れたチームには負けたくない。今まで以上に本腰を入れて環境整備と戦力補強を進め、強いチームをつくってJリーグに昇格してみせる!』と好刺激を受けるだろう」(元サッカーダイジェスト編集長・六川亨氏)
カズと稲本の下部リーグ移籍は、日本サッカーにとって間違いなくプラスに働くというのだ。