伊東純也は名実ともにW杯スターになって本田圭佑を超えるか
その間にガルシア監督解任というまさかの出来事も発生。ここからの伊東には「チーム再建請負人」としての重責まで託されている。
だが、常に自然体の男に気負いはない。「自分をエース級だと思ったことはない」と代表帯同中に語っていたが、もともと雑草系の伊東は生粋の挑戦者。23日のオセール戦では1-1の同点から後半87分に決勝ゴールを押し込み、勝負強さをアピール。チームの順位を14位に押し上げた。
「ゲンクの時はベルギーで強い部類のチームだったので、普通にやれば勝てる状況だったけど、こっちは格上相手が多くなる。リヨンやモナコのような強豪相手だと守ってカウンターという戦いが中心になるんで、自分がどれだけギアを上げられるか、違いをつくれるかが重要になってきます。その経験はドイツやスペインと戦うW杯に生きるかなと。『我慢して走って』というのを繰り返す中でいい仕掛けができればいいと思いますね」
指揮官が代わった今後は2トップ起用があるのか、現時点では未知数とはいえ、爆発的なスピードで相手をぶっちぎるスタイルを貫き、W杯本番の11月23日のドイツ戦でゴールを奪ってくれれば理想的。名実ともに「W杯の日本のエース」に躍り出ることになる。