統率力で引っぱる遠藤航が断言「選手層が厚くなった日本は総力戦で挑める」
遠藤航(29歳・ドイツ1部・シュツットガルト)
10月15日のボーフムとの一戦。自身を主将に指名したマタラッツォ監督が解任され、ビマー暫定監督体制で挑んだ初戦で中盤の底で奮闘。ダメ押しの4点目も奪い、今季初勝利の立役者となった。
「選手にも(監督解任の)責任がある。ひとつ勝てば状況がガラリと変わると思っていた」と遠藤本人は話したようだが、意志の強さと統率力が彼の強み。日本代表でも、W杯最終予選序盤3戦2敗と崖っぷちに立たされた時も「必ずW杯に行けると確信していた」と言い切った。そんな彼なら日本をW杯8強という未知なる世界へと導いてくれるはずだ──。
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湘南時代に19歳でキャプテンマークを巻き、2016年リオ五輪で主将を務めるなどプレーした先々で卓越したリーダーシップと存在感を発揮し続けてきた。だが、A代表選手として初参戦した18年ロシアW杯は出番なし。挫折を味わった。
「(前回W杯直前合宿地の)ゼーフェルトでは誰も僕に興味なかったですからね(苦笑)。ロシアには行ったけど、出れない悔しさを味わった。そこでハセさん(長谷部誠=フランクフルト)が代表を引退されて『じゃあ誰がボランチやるんだ』って話になって、自分が名乗り出て定位置を勝ち取り、不安を一掃してやろうと思ったのが4年前です。